“扉の向こうには、忘れられた記憶と、災いの源があった――”
2022年に公開された、新海誠監督による長編アニメーション映画『すずめの戸締まり』。
地震で幼くして母を亡くした高校生・岩戸鈴芽(いわとすずめ)は、ある日“扉”を探す青年・宗像草太(むなかたそうた)と出会います。
廃墟にぽつんと開いたその扉の奥には、「ミミズ」と呼ばれる巨大な存在が封じられていました。それは地震などの災害を引き起こす、人知を超えた力。
日本各地に出現する扉を閉める旅の中で、鈴芽は自身の過去、そして大切な人との記憶に向き合っていきます。
このページでは、そんな『すずめの戸締まり』の東京のロケ地を、実際の写真と地図を交えてご紹介します。
※本文中のアニメ場面・セリフは©2022「すずめの戸締まり」製作委員会/コミックス・ウェーブ・フィルムより引用しています。
東京駅

鈴芽と草太が東京駅に到着するシーンで、駅舎越しにホームと高層ビル群を見渡す印象的なカットが登場します。
このカットの撮影場所は、「KITTE丸の内」の屋上庭園「KITTEガーデン」です。
赤レンガ造りの丸の内駅舎と近代的な高層ビルが同時に望めるこのスポットは、東京らしさを感じられる絶好のロケーションです。
昭和第一高等学校に隣接する坂道

草太の家へ向かう道中に登場する、昭和第一高等学校の横を通る坂道です。緩やかに続く坂と周囲の景色が、東京の住宅街ならではの空気感を映し出し、都心でありながら閑静な雰囲気が漂います。劇中では、草太の家に向かう場面や、ミミズが現れて鈴芽が急いで駆け降りる場面に登場し、物語の緊張感を印象づけています。
聖橋(ひじりばし)

劇中で描かれる、聖橋から眺める神田川と電車の風景は、実際の風景と非常に近く、ファン必見の撮影スポットです。
この場所では、JR中央線や地下鉄丸ノ内線など複数の路線が立体的に交差し、その下を神田川が流れるという、東京ならではのダイナミックな構図が見られます。
清水濠

鈴芽が空からダイジンとともに落下した場所は、皇居外苑の東側に位置する清水濠です。
高く積み上げられた石垣と濃い緑に縁取られた水面は、都心とは思えないほど静かで穏やかな佇まい。劇中では、空から急降下する迫力のシーンが、この広々とした濠に着水する場面として描かれています。現地でもその水面の広がりと深みが印象的で、映画のスケール感を実感できるスポットです。
千鳥ヶ淵

鈴芽が地下から地上へ出た場所は千鳥ヶ淵です。
ボロボロの姿で必死に歩みを進める鈴芽の姿が印象的に描かれていました。
実際の千鳥ヶ淵は、桜や深い緑に囲まれた静かな水辺で、都心とは思えない落ち着いた雰囲気があります。
順天堂大学医学部附属順天堂医院

鈴芽は草太の祖父・宗像羊朗(むなかたひつじろう)が入院している病院へ向かいます。
その舞台となっているのが、東京都文京区にある順天堂大学医学部附属順天堂医院です。
御茶ノ水駅前

鈴芽が叔母の岩戸環(いわとたまき)とともに、草太の友人・芹澤朋也(せりざわともや)の車に乗り込むシーンは、御茶ノ水駅前が舞台です。
主題歌│RADWIMPS – すずめ feat.十明
主題歌│RADWIMPS – カナタハルカ
※当記事は映画『すずめの戸締まり』の作品世界およびロケ地紹介を目的とした非公式ファン記事です。